フランスでは、議会下院にあたる国民議会で、バイル前首相の信任投票が否決されて内閣が総辞職し、マクロン大統領は9日、新たな首相にルコルニュ前国防相を任命しました。

ルコルニュ氏は39歳。

マクロン大統領の側近の1人とされる一方、かつては右派の政党に所属していました。

議会で少数与党による政権運営が続くなか、地元メディアは、ルコルニュ氏が任命された背景には、議会で一定の影響力を持つ右派政党や極右政党の反発を抑えるねらいがあるという見方を伝えています。

ルコルニュ氏は今後、来年度の予算案の成立に向け各党との協議を行うことになるとみられますが、バイル前首相は、みずからが提案した財政再建計画に反対する野党からの信任を得られず総辞職に追い込まれただけに、今後も難しいかじ取りが予想されます。

フランスでは去年1月以降、首相が4回替わる政治の混乱が続いています。

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