投資家の間ではFRBが今月16日から開く金融政策を決める会合で利下げを行うことがほぼ確実視され、年内に3回の利下げに踏み切るのではないかという観測も出ています。

このため、9日のニューヨーク株式市場では徐々に買い注文が優勢となり、ダウ平均株価の終値は前日と比べて196ドル39セント高い、4万5711ドル34セントとなり、最高値を更新しました。

また、ハイテク関連の銘柄が多いナスダックの株価指数と、多くの機関投資家の運用の指標となっているS&P500の株価指数も、いずれも最高値を更新しました。

一方、ニューヨーク商品取引所では、利下げによってアメリカの金利が低下すれば基軸通貨であるドルの価値が下がるという見方からドルから金に資金を移す動きが進み、国際的な取り引きの指標となる金の先物価格は一時1オンス=3700ドルを超え、最高値を更新しました。

金は比較的安全な資産とされ、イスラエル軍によるカタールへの攻撃で中東情勢が一段と悪化するという警戒感が高まったことも値上がりの背景になりました。

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