南シナ海のスカボロー礁はフィリピンのEEZ=排他的経済水域の内側にありますが、中国が実効支配を続けていて2016年、国際的な仲裁裁判で中国がフィリピンの漁業権を侵害しているとの判断が示されています。

中国政府はスカボロー礁について「国家級の自然保護区」を新たに設立することを承認したと10日発表し、「各種の違法行為に対する取締りを強化する」などとしています。

これに対し、フィリピン外務省は11日声明を発表し、強く抗議したうえで「国際法に基づくフィリピンの権利と利益を明らかに侵害するものだ」として直ちに撤回するよう求めました。

スカボロー礁の周辺では中国が実効支配を既成事実化しようとする動きを強めていて中国とフィリピンの当局の船が衝突するなどの事案も相次いでいます。

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