イスラエル軍は9日、カタールの首都ドーハでイスラエルとの停戦に向けて協議するため集まっていたハマスの代表団を標的に攻撃を行い、国際社会から非難が相次いでいます。
イスラエルのネタニヤフ首相は10日、動画を公開し、アメリカが2001年の同時多発テロ事件の首謀者をパキスタンで殺害したことを引き合いにしながら、おととし10月のハマスによる奇襲攻撃の首謀者をねらったとして、カタールでの攻撃の正当性を強調しました。
そして、「カタールがテロリストのハマスをかくまっている」と主張した上で、「国外に追放するか、裁きを受けさせなければ、われわれがやる」と述べ、再び行動を起こすことも辞さない考えを示しました。
これに対し、カタール政府は10日の声明で「明白な脅しだ」と強く反発し、「ネタニヤフ首相の無謀で無責任な行動を終わらせる」として友好国などと連携していく考えを示しました。
ムハンマド首相兼外相はCNNテレビのインタビューで対抗措置を検討していると明らかにしていて、その内容次第では地域の緊張が高まることも懸念されます。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。