ポーランドのトゥスク首相は10日、ウクライナへの攻撃を続けるロシア軍の19機の無人機によって領空が侵犯されたと議会で報告しました。

ポーランド外務省は11日、「ポーランドの要請を受けて、国連安全保障理事会の緊急会合が開催されることになった」とSNSで明らかにしました。

具体的な日程は記されていません。

今回の領空侵犯をめぐりアメリカのシンクタンク、戦争研究所は10日、「これほどの数の無人機が、偶然、あるいは技術的なミスでポーランドの領空に侵入した可能性は低い。ロシアは、数か月前から準備していた可能性がある」との分析を公表しました。

その上で「ロシアは、ポーランドとNATO=北大西洋条約機構の防御能力と反応時間を試そうとしている可能性がある」として加盟国が領空侵犯された場合、NATOがどう対応するか探るねらいだという見方を示しています。

また、アメリカのCNNは、ポーランドへの領空侵犯についてプーチン大統領が今月3日、中国で行われた大規模な軍事パレードなどの行事に出席し、中国などとの結束を示したあとに起きたと指摘し、プーチン大統領は「勢いづいた」と伝えています。

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