ラジオNIKKEIのポッドキャスト番組「中国経済の真相」に出演した浜野智成氏

中国の玩具大手、泡泡瑪特国際集団(ポップマート)のキャラクター「ラブブ」が、日本を含め世界的な大ヒットになっています。中国経済の低迷が続くなか、同社の1〜6月期決算は純利益が前年同期に比べ5倍の45億元(約930億円)に達しました。うさぎのような耳と、とがった歯を持つ不思議なキャラクターは、なぜこれほどまで多くの人の心をつかんだのでしょうか。

「ラブブ現象」の震源地はもちろん、お膝元の中国です。中国のSNSデータ分析を手掛けるNOVARCAの浜野智成社長はラジオNIKKEIのポッドキャスト番組「中国経済の真相」に出演し「ラブブ人気は中国国内で消費のトレンドが大きく転換している表れ」との見方を示しました。

中国本土にあるポップマートの店舗(上海市)

中国経済が高成長を続けている間は、よりよいモノをどんどん買うのが消費の大きな傾向でした。しかし高成長の時代が終わり、経済が成熟期に入ると「人々の財布のひもがきゅっと固くなる」のはどこの国でも同じです。

浜野氏は「ラブブがこれだけ大ヒットした背景には、日本でいう『推し活消費』のようなものがある」とみています。自分が好きなものにはとことんこだわり、節約してためたお金を使いたいだけ使う。そんな消費のスタイルが、中国でも主流になっているという分析です。

中国の消費トレンドをうまくつかめば、日本企業にも大きなチャンスが訪れるかもしれません。浜野氏の解説は以下のポッドキャストでお聴きいただけます。

「NIKKEIで深読み 中国経済の真相」番組サイトはこちら
詳しい内容は「note(ノート)」でもお読みいただけます。https://note.com/cnshinsou/n/n276aa92f574f?sub_rt=share_pw (編集委員 高橋哲史)

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