フランスはポーランド領空防衛に戦闘機ラファールを参加させる(6月18日、パリ近郊)=ロイター

【パリ=北松円香、フランクフルト=南毅郎】フランスのマクロン大統領は11日、ポーランドの領空防衛のため仏製戦闘機ラファールを「3機配備する」と発表した。ロシア軍のドローン(無人機)によるポーランドの領空侵犯を容認しない姿勢を明確にする。ドイツも飛行隊の任務期間を延長し、警戒体制を強化する。

マクロン氏はSNSで「同盟国とともに、ポーランドと北大西洋条約機構(NATO)の東方領域の領空防衛に寄与する」と説明した。「我々はロシアの強まり続ける威嚇に屈することはない」と述べた。

ポーランドのトゥスク首相には10日に配備を約束し、NATOのルッテ事務総長や英国のスターマー首相とも配備について協議したという。フランスはリトアニアにもラファールを派遣しており、他国の領空の防衛協力自体は初めてではない。

ドイツ政府も11日、NATOの東部地域で関与を強めると表明した。ロシアと隣接するバルト3国に加え、ポーランド上空で監視支援を広げる方針だ。

独国防省によると、ポーランド空域における防空任務のため配備している飛行隊の任務期間を9月末から12月末まで延長する。配備済みの戦闘機「ユーロファイター」も4機と従来から2倍に増やす方針だ。国防省は「ただちに作戦準備態勢を整える」と説明した。

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