国軍と武装勢力の戦闘が続くミャンマー西部ラカイン州で12日未明、国軍が現地の高校を空爆し、少なくとも生徒ら18人が死亡した。現地の少数民族武装勢力・アラカン軍(AA)が声明を出したほか、複数の独立系メディアが報じた。

 声明や現地報道によると、現地時間12日午前1時ごろに空爆があったという。爆弾2発が高校に投下され、18人が死亡、20人以上が負傷した。寮や周囲の家が被害を受け、犠牲者には寮で就寝中だった生徒や、近所の子どもが含まれるという。死者は増える可能性があるとしている。

 空爆を受けた地域は同州内で勢力を拡大するAAの支配地という。独立系メディア・ミャンマーナウは地元住民の話として、「遺体の特定はまだ進んでいない」と伝えた。空爆について国軍側は反応していない。

 国軍は各地で空爆を激化させている。国軍と対立する民主派・国民統一政府(NUG)は、今年8月には全国で221回の空爆が行われ、284人の市民が犠牲になったとしている。

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