11、12両日、国防科学院の研究所を視察した北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記=朝鮮中央通信・共同

【ソウル=小林恵理香】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記は11、12両日に国防科学院の研究所を視察した。2026年1月にも開催が予想される第9回朝鮮労働党大会で、核兵器と通常兵器の開発を並行して推進する政策を提案する方針だと明かした。朝鮮中央通信が13日、伝えた。

北朝鮮がウクライナ侵略を続けるロシアへ軍事支援をするなかで通常兵器の重要性を認識した可能性がある。核・ミサイル開発に重点を置いてきたが、今後は通常兵器の開発にも力を入れていく意向を示した。

視察では戦車に搭載する新型防御システムの性能を確認した。金正恩氏は電波かく乱装置や装甲車の防御システム開発により「我々の装甲兵器の戦闘力は大幅に強化されている」と誇った。

朝鮮中央通信によると、金正恩氏は12日に平壌で狙撃部隊による競技形式の射撃訓練を視察したほか、西部にある平安南道の龍岡(リョンガン)郡では病院の建設現場を訪れた。いずれも朝鮮労働党機関紙「労働新聞」には掲載されておらず、対外的な発信とみられる。

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