カタールの首都ドーハでは今月9日、イスラエル軍がイスラエルとの停戦に向けて協議をするために集まっていたハマスの代表団を標的に攻撃を行い、ハマスのメンバー5人とカタールの治安当局者1人が死亡しました。
この攻撃を受けて、ドーハで、14日、周辺のアラブ諸国やイスラム諸国の外相などが緊急の会議を開きました。
この中でカタールのムハンマド首相兼外相は「攻撃は国家テロだ」として、改めてイスラエルを非難しました。
そのうえで「イスラエルの傲慢さと、人道に対する罪の継続を阻止するため、断固たる行動を取らなければならない」などと参加国に呼びかけました。
これに続いて、15日には、首脳会議が開かれる予定で、カタールのほか、レバノンやイエメンなど中東各地で攻撃を繰り返すイスラエルに対して地域として一致した対応を打ち出せるかが焦点となっています。
一方、イスラエルのネタニヤフ首相は現地を訪問しているアメリカのルビオ国務長官とともにユダヤ教の聖地を訪れたあと「国務長官の訪問はアメリカとイスラエルの強固な関係の証しだ」と述べ、アラブ諸国などに大きな影響力を持つアメリカとの密接な関係をアピールし、カタール側をけん制した形です。
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