カタールの首都ドーハでは、今月9日、ガザ地区での停戦案を協議するために集まったハマスの幹部を標的にイスラエル軍が攻撃を行い、ハマスのメンバー5人とカタールの治安当局者1人が死亡しました。

これを受けて15日、ドーハではアラブとイスラム諸国などあわせて50以上の国と地域が参加する緊急の首脳会議が開かれ、冒頭、カタールのタミム首長が「イスラエルの攻撃は卑怯なテロ攻撃だ。ネタニヤフ首相は人質の解放を望んでいない」などと述べ、イスラエルを厳しく非難しました。

またカタールとともにガザ地区での停戦協議の仲介役を担うエジプトのシシ大統領は、「イスラエルの行動は紛争を拡大させ、 地域の安定を乱す。われわれは主権に対する攻撃を看過しない」などと述べました。

このあと採択された共同声明には一致してイスラエルの攻撃を非難し、カタールを支持することや武力による現状変更に地域全体として反対すること、ガザ地区での戦闘を終わらせるための努力を続けることなどが盛り込まれました。

ただ、具体的な対抗措置は示されませんでした。

一方でカタール外務省の報道官は報道陣に対し、現在イスラエルを訪問しているアメリカのルビオ国務長官が16日、カタールを訪問し、イスラエルによる攻撃などについて協議すると明らかにしました。

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