
【NQNニューヨーク=矢内純一】16日の米株式市場でダウ工業株30種平均は上昇して始まった後に下落している。午前9時55分現在は前日比121ドル54セント安の4万5761ドル91セントで推移している。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待や米消費の底堅さが投資家心理を支え、主力株には買いが先行した。半面、株式相場が最高値圏にあるなか、持ち高調整の売りが出やすく、ダウ平均は下落に転じた。
16日朝発表の8月の米小売売上高は前月比0.6%増と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(0.3%増)を上回った。7月分も上方修正された。米消費の底堅さを示したとの受け止めにつながっている。
FRBは17日午後に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を公表する。0.25%の利下げに動く公算が大きいが、一部では利下げ幅が0.5%になるとの見方がある。FOMC参加者の政策金利見通し(ドットチャート)やパウエルFRB議長の記者会見の内容を見極めたい雰囲気もある。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は15日、6営業日連続で最高値を更新した。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も同日に最高値を付けており、株式市場では高値警戒感がある。重要イベントを前に一部には利益確定や持ち高調整の売りが出ている。
ダウ平均の構成銘柄では、マクドナルドやアムジェン、シェブロンが上昇している。半面、トラベラーズやユナイテッドヘルス・グループ、セールスフォースが下落している。
ナスダック総合指数は一進一退で始まった。テスラやメタプラットフォームズが高い。
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