米住宅市場の見通しが回復=ロイター

【ニューヨーク=佐藤璃子】全米住宅建設業協会(NAHB)が16日発表した9月の新築市場における「今後6カ月の販売見通し」を示す指数は前月比2ポイント上昇して45となり、6カ月ぶり高水準となった。同指数は住宅市場指数を構成する項目のひとつだ。米連邦準備理事会(FRB)による利下げが住宅市場の回復につながるとの見方が支えとなった。

住宅市場指数は32となり、前月から横ばいだった。住宅メーカーや販売会社などNAHB会員を対象に、現在の販売状況や6カ月先までの販売予測を聞いて指数化した。指数が50を上回ると事業者が新築住宅市場の状況を「好調」、下回れば「不調」とみていることを示す。ダウ・ジョーンズまとめの市場予想(33)は下回った。

そのほかの項目では「客足」が1ポイント下げて21、「現在の販売状況」は前月から横ばいだった。

NAHBのチーフ・エコノミスト、ロバート・ディーツ氏は「今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)でFRBは利下げに踏み切ると見られる。建設業者や開発業者向けのローン金利低下につながるだろう」と指摘する。今後住宅ローン金利も下がれば、販売が回復する可能性がある。

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