今月9日から10日にかけてロシア軍の無人機19機がポーランドの領空を侵犯し、NATOの加盟国の戦闘機が一部の無人機を撃墜しました。

NATOの高官は16日、NHKなどの取材に安価で大量に生産される無人機に対して戦闘機やミサイルといった高価な兵器で対処するには限界があるとして、他の手段も検討していくことを明らかにしました。

具体的にはヘリコプターからの低い高度の監視や、音響探知機の活用、それに、ウクライナが導入している地上の部隊が迎撃する方法などを検討していくとしています。

こうしたなかドイツのメルツ首相は16日、首都ベルリンでポーランドのナブロツキ大統領と会談し、「ロシアの脅威に直面するポーランドへのドイツの協力は揺るぎない」としたうえで、ポーランド上空での警戒監視を強化していくと強調しました。

NATOは、ロシアに近いヨーロッパ東部の加盟国の防空態勢を強化するためドイツやフランスなどあわせて8か国が航空機の配備などを行うと明らかにしています。

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