健康診断のため病院を訪れたブラジルのボルソナロ前大統領(8月16日、ブラジリア)=ロイター

【サンパウロ=共同】ブラジルのボルソナロ前大統領(70)が16日、自宅軟禁中に体調の悪化を訴え首都ブラジリアの病院に搬送された。同国メディアが報じた。長男フラビオ上院議員によると、嘔吐や血圧の急変などの症状があったという。

最高裁は11日、クーデター計画などの罪で前大統領に禁錮27年3月の判決を言い渡したが、前大統領は体調不良を理由に出廷しなかった。最高裁は年内に収監の是非を判断する見通し。弁護団は健康上の問題を理由に自宅軟禁の継続を要請するとみられている。

前大統領は2018年、選挙戦中に暴漢に腹を刺され、これまで何度も治療のため入院している。今月14日に皮膚疾患の手術を受けたが、その際に貧血と診断された。

最高裁は8月4日、禁止されていた交流サイト(SNS)を利用したとして自宅軟禁を命令。それ以降、前大統領はブラジリアの自宅で家族と過ごしている。

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