アメリカ軍と韓国軍は「ウルチ(乙支)・フリーダム・シールド」と名付けた、定例の合同軍事演習を8月18日から28日まで韓国で実施します。
韓国軍によりますと、演習は例年と同じ規模で、北朝鮮がロシアとの軍事協力を深める中、核やミサイル、無人機による攻撃などに対応する態勢を強化するとしています。
一方、およそ40ある野外での機動訓練のうち、半分程度が9月に延期され、その理由について、韓国軍は「猛暑や防衛態勢の維持などの要素を総合的に検討した」と説明しています。
ただ、複数の韓国メディアは、イ・ジェミョン政権がことし6月に発足してから、今回、初めての合同軍事演習となり、対話の再開を模索するイ政権が北朝鮮に配慮した可能性を伝えています。
これに対し、北朝鮮は先週、キム・ジョンウン(金正恩)総書記の妹、キム・ヨジョン(金与正)氏が談話で、一部の訓練の延期に触れながら、「われわれは意に介さない」として、韓国との対話を拒否しています。
北朝鮮は演習の実施自体に強く反発し、対抗措置も辞さない姿勢を強調していて、米韓両軍は、北朝鮮の動向に対する警戒と監視を強化しています。
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