Chi Lok TSANG-Unsplash

<兄弟がぐっすり眠るなか、ひとりだけ──ADHDあるある?な状況を捉えた動画が話題になっている>

米ミシガン州に住む3児の母、マンディ・マルコスキーは、太陽の下で水遊びをたっぷり楽しんだ帰り道、子どもたちはみんな車の中でぐっすり眠るだろうと思っていた。だが、真ん中の子だけは別だった。

【動画】ADHDにも「楽しい面」はある!...4歳の息子の「微笑ましい姿」を母親が捉えた映像がSNSで話題に

グランドラピッズ在住のマルコスキー一家は叔母のコテージで過ごした帰り道だった。「5時間くらいずっと泳いでいて、息子2人はお昼を食べる10分くらいしか水から上がっていなかった」と、彼女は本誌に語っている。「だから、家まで45分のドライブの間に全員寝ると思ってた」

しかし予想に反して、真ん中っ子で4歳のウォーカーは眠るどころか、目をぱっちり開けたままだった。マルコスキーによれば、ウォーカーは「帰りの車内でずっとしゃべりっぱなし」で、兄と弟はぐっすり眠っていたという。

マルコスキーと夫は、その様子に思わず笑ってしまったという。彼女はこの面白いやり取りを記録し、兄弟が眠る車内でひとりしゃべり続けるウォーカーの映像をTikTokに投稿した。

この動画はすでに240万回以上再生されている。ウォーカーがひとりだけ目を覚ましている様子は確かに微笑ましいが、母親にとっては特に驚きではなかった。というのも、ウォーカーには以前から注意欠如・多動症(ADHD)の診断が出ている。

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)の推計によれば、2022年の時点で3歳から17歳のアメリカの子どもおよそ700万人がADHDと診断されたことがある。マルコスキー自身もADHDを抱えているため、ウォーカーの特性にも早くから気づいていた。

「彼はとにかく常に動き回ってる」と彼女は語る。「2歳で昼寝をやめて、それ以降ずっと睡眠が苦手。予定の変更もすごく苦手。彼は1日のプランを自分の中でしっかり決めていて、それが崩れると本当に大変なことになる」

マルコスキーは、ウォーカーが幼児のころから「とにかくおしゃべりだった」と振り返る。「18カ月で話し始めてから、ずっと話し続けてる。刺激を求める傾向もあって、家にある回転イスに乗って、ずっとくるくる回ってることもある」

育てる上での工夫も多い。マルコスキーは、ウォーカーに糖分の多いものを与えないよう常に気を配っている。そうした食べ物は、彼の気分や行動に影響を与える可能性があるからだ。

ADHDは子育てにおいてさまざまな難しさがある一方で、思わず笑ってしまうような瞬間もある。マルコスキーが今回の動画をシェアしたのは、まさにそうした一面を伝えたかったからだ。そして彼女は、この動画を観た人たちに、あることを感じてほしいと願っている。

「たとえ人とちょっと違う脳を持っていたとしても、自分の面白い行動をネタにして笑えることはある」と彼女は言う。「ADHDを抱える子どもを育てるのは、正直とても大変なことも多い。でも、こうして楽しい一面や笑える瞬間に目を向けることが、救いになることもあるんだ」

@mandipandi123 Don't judge my messy car! I have three kids, but anyway he talked the whole way home while the other slept #fyp #adhd #momlife #sleepy #lakelife ♬ Welp, Didn't Expect That - Yu-Peng Chen & HOYO-MiX


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