立ち売りが今でも残るJR折尾駅(北九州市八幡西区)の名物駅弁「かしわめし」を製造・販売する東筑軒(同)が1日、事業譲渡したことがわかった。コンビニなどの台頭で駅弁を買う人が減り、経営難が続いていた。
東京商工リサーチ北九州支店によると、譲渡先は、地図情報大手のゼンリン(北九州市戸畑区)の創業家が設立し、不動産事業を手がける大迫ホールディングス(福岡市博多区)の関連会社。譲渡後も東筑軒の従業員の雇用は継続し、事業内容も変えないという。
大正期から駅弁の立ち売りを続ける東筑軒は、「かしわうどん」が人気の立ち食い店なども展開している。ただ、1992年5月期に約12億6千万円あった売上高は、昨年同期は約9億円に落ち込み、8期連続の赤字となっていた。
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