
秋を代表する高級食材で兵庫県丹波篠山市内産のマツタケの初競りが8日朝、同市郡家の丹波篠山市場であった。ご祝儀相場もあって、8本(263・5グラム)を市内の料理旅館「丹波篠山近又」が85万円で競り落とした。
2024年より6日早い初競りとなった。出品された8本はつぼみの状態で長さ6・5~11センチ。初物としては、市場が開設された2018年以後で最も重量があるという。通常は1キロ10~15万円だが、鐘の音を合図に競りが始まると、せり人らが値段を言い合い、値が上がっていった。

競り落とした近又の料理長、吉村規嗣さん(39)は「全国のマツタケを扱うが、市内産は香りも良く味も濃い。楽しみにしてくれている客もいるので、落札できてほっとしている」と話していた。宿泊客に焼きマツタケとして提供するという。
せり人で市場の代表理事、井関智晴さん(33)によると、今年はお盆以後に雨が多く降り、山の土壌に十分水分が蓄えられているため「豊作を期待できそう」だという。【幸長由子】
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