
北海道斜里町の知床半島にある羅臼岳(標高1661メートル)で登山中の20代男性がヒグマに襲われて死亡した事故を巡り、道は21日、男性が直前まで単独で走っていたとの見立てを示した。襲われたとみられる地点はカーブで見通しが悪く、道幅が狭かった。
道立総合研究機構が関係者への聞き取りなどを基に調べた内容を、同日札幌市で開いたヒグマ対策の関係者会議で報告した。
事故は14日午前に発生。男性の遺体は15日に現場近くの山林で発見された。付近にいたヒグマの親子3頭がハンターに駆除され、DNA型鑑定の結果、母グマが加害個体と断定された。

男性は同行者と2人で登山し、道によると、クマ鈴を携帯していたが、クマ撃退スプレーは持っていなかったとみられる。母グマは体長140センチ、体重117キロ、子グマはいずれも体長71~72センチ、体重17キロだった。【片野裕之】
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