来年4月3~5日に甲府市で開かれる第52回信玄公祭りの武田信玄役と山本勘助役が、歌舞伎俳優の市川右団次さん(61)と右近さん(15)親子に決まった。実行委員会会長の長崎幸太郎知事が4日の定例会見で明らかにした。

 祭りは、1千人を超える時代行列「甲州軍団出陣」がメインイベントで、戦国武将姿の信玄役と軍師の勘助役が重要な役どころ。両役を親子で務めるのは初めてという。

 実行委員会は2人の選定理由として、歌舞伎の舞台などで日本文化の魅力を発信する右団次さん親子の起用が「世代や地域を越えてつながる」という信玄公祭りの趣旨にふさわしいことなどを挙げた。長崎知事は会見で、右団次さんが12歳で単身上京し、歌舞伎界で現在の地位を築いたことを挙げ、「我々が目指す『頑張ることで報われる社会』を体現している」と話した。

 右団次さんは、「私の本名姓が武田でございまして、本家の定紋も武田菱(びし)なので、この上なくご縁を感じております」とのコメントを出した。

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