「ふなずし」は、びわ湖の固有種であるニゴロブナを塩漬けにし、ごはんを詰めて発酵させた、滋賀県の郷土料理です。
気温が高い時期のほうが発酵が進むことから、夏場に漬け込み作業が行われます。

近江八幡市の食品加工・販売会社では8月18日からふなずしの漬け込み作業を始めていて、ことしはたるにして40本、1.5トン分を漬け込む予定です。

従業員たちはフナにごはんを詰めたあと、たるにフナとごはんを交互に敷き詰めて150尾ほどを漬け込みました。
そして、たるに縄をかけてふたをし、常温で保管して発酵させ、年明けに取り出すことにしています。

たる1本分のふなずしを作るには40キロ分のふなと20キロの米が必要で、この会社では米の価格が高騰する中、米を安定して仕入れ続けられるか不安も感じているということです。
食品加工・販売会社の奥村吉男社長は「滋賀で受け継がれてきた伝統食なので、こうして作り続けられることがうれしいし、多くの方に届けたい」と話しています。
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