「ロゼ・シャルール」のスタッフと協力して料理を仕上げる高野隼輔さん(右から2人目)=秋田市内で205年8月22日午後、高橋宗男撮影
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 秋田県仙北市出身で、パリ在住のシェフ、高野隼輔さん(38)が22日、秋田市のフランス料理店「ロゼ・シャルール」とのコラボで1日限定の特別ランチとディナーイベントを開催した。

 高野さんはパリに渡って10年。住宅街にあるビストロ「レ・ペール・シフルール」で、日本料理やイタリア料理の技法も取り入れたカジュアルなフランス料理を提供し、地元客に愛されている。

 パリでは8月のバカンスに店を休むレストランが多く、この数年はバカンス期間に日本に一時帰国し、東京や栃木県で料理イベントを開催してきた。地元秋田でのイベントは今回が初めてで、「生産者とのつながり」をテーマに春から準備を進めてきたという。

ディナーの1品「男鹿産カンパチと横手産モモのセビーチェ」=秋田市内で2025年8月22日午後、高橋宗男撮影
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 ディナーのメニューには、男鹿産サザエのフリット▽男鹿産カンパチと横手産モモのセビーチェ▽いぶりがっこのイカスミリゾット▽男鹿産ヒラメのブイヨン仕立て▽稲庭うどん・甘エビとトマトソース▽比内地鶏とキノコのパイ包み――など、秋田の特産品や県産の食材が並んだ。

 高野さんは「秋田のすばらしい食材を新しい感覚で使い、新しい発見を共有できることを楽しみにしている。フランス料理には堅いイメージがあると思うが、肩肘張らずに楽しんでもらいたい」とあいさつ。計約30組、70人以上が「秋田ならではの一皿」に舌鼓を打っていた。【高橋宗男】

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