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<通路側で眠る乗客を起こすのは申し訳ない──そんな飛行機での悩みを解決した女性の動画に称賛の声>
飛行機内で、背の高い女性が隣の乗客を起こさないように通路へ出る様子を捉えた動画がTikTokで話題になっている。
【動画】「短い脚じゃ無理...」飛行機で「身長2mの女性」が隣の乗客を起こさず移動する映像が話題に
映像には、身長約2メートルとされる女性が、通路側で眠っている乗客を起こさないよう、慎重にまたいで移動する姿が映っている。7月30日に@anna_haakが投稿したこの動画は、再生回数が270万回を超えた。
動画では「通路側の人を起こしたくないとき」とテキストが表示され、キャプションには「そしてあなたは身長2メートル」と添えられている。
コミカルな場面として拡散された一方で、動画はエコノミークラスの座席間隔の縮小や、背の高い乗客にとっての快適性や健康への影響といった長年の課題にも光を当てた。
2019年1月に国際産業人間工学ジャーナルで発表された研究は、航空機内での動きの制限によるリスクを調査した。研究者らは、狭い座席環境が深部静脈血栓症や肺塞栓症といった健康問題を悪化させる可能性があると結論づけている。これらの症状は総称して「エコノミークラス症候群」と呼ばれることが多い。
研究では、世界的に体格や身長が伸びている現状を航空機座席の設計に反映すべきだと強調。推奨される最低レッグルームは68.1~70.1センチメートル、座席幅は50.2~52.3センチメートルとされ、シートピッチやレッグルーム、座席幅に関して国際的に規制された基準の導入を求めている。
研究者らは「過去数十年で人間の体格(体重や身長)や体の比率が変化していることを、エコノミークラス座席の人間工学的設計において考慮すべきだ」と指摘し、「国際法によって、商業航空機における最低シートピッチ(SP=前後の座席間隔)、レッグルーム(LR)、座席幅(SW)を規制すべきだ」としている。
今回話題になった動画の「アクロバティック」な動きはすぐに視聴者の注目を集め、多くが女性の身のこなしや気遣い、そして絶妙なタイミングを称賛した。
「失礼でありながら礼儀正しい」
「ファーストクラスのマナー」
「しかもトレーテーブルの飲み物を倒さなかった。まさにクイーンの風格」
「私の短い脚じゃ絶対無理」
「あなた、脚が長すぎる。私には絶対できない」
一方で、「もし彼女が途中で目を覚ましたらどうする」と、うまくいくとは限らないと懐疑的な声もあった。
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