教員による女子児童盗撮事件を受け、名古屋市教育委員会は隠しカメラ探査機55台を購入した。今年度中に全市立校(幼稚園、小中高、特別支援学校)約410校を対象に、探査機を使った抜き打ち点検を、順次実施していくとしている。
市教委によると、探査機はサーモグラフィーカメラで、隠しカメラのバッテリーが発する熱を検知する仕組み。すぐにできる再発防止策として、55台を計約250万円で購入した。
探査機による点検は、各校の校長や教頭らが実施する。点検日時は他の学校職員や保護者に事前に知らせず、抜き打ち的に行う。12月から既に始まっているという。
10日には市立前津中学校(中区)で報道陣を前に点検作業の実演が行われ、同校のPTA関係者も参加した。熱を感知するとモニターに熱源が赤く表示される探査機を手に、「簡易でやりやすい」「精度が高い」といった声が上がった。探査機による点検は2026年度以降も実施する予定。【式守克史】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。