壮絶な経験を経て保護される犬もいる（写真はイメージです）　Sasha Sashina-Unsplash

＜毛は汚れ、悲惨な姿で保護された2匹の犬。発見時、2匹は飼い主の遺体の上に横たわっていた＞

米アーカンソー州で、犬2匹が非常に痛ましい状態で保護された。

【動画】飼い主の死後、過酷な状況で発見された２匹の犬

同州ベントンにある動物保護施設のボランティア、スーザン・テイラーさんは、自身のTikTokアカウント（@beforeIlearnedcivility）で、クッキーとスニッカードゥードルという名前の犬2匹が経験したつらいストーリーを共有した。

「犬たちを見たとき、その場にへたり込んでしまった」とテイラーさんは本誌に語った。

テイラーさんの動画には、一見すると犬とはわからないほど汚れ、からみあった毛に覆われた悲しげな2匹が映っている。2匹は愛情を必死に求め、かまって欲しそうに夢中でテイラーさんに近づいてきた。それには驚くべき理由があった。

「この犬たちは、亡くなった飼い主の上に横たわった状態で発見された」とテイラーさんは言う。「その人は少なくとも1週間前には亡くなっていたそうだ」

しかし、犬たちの悲惨な状態はそれだけでは説明できない。「いつから、なぜあんなに毛玉だらけの状態なのかは誰にもわからない」とテイラーさんは言う。「飼い主は経済的に困窮していたのかもしれないが、その代償を犬たちが払わされたのはあまりにひどい」

テイラーさんによれば、クッキーとスニッカードゥードルは、亡くなった飼い主の家族が引き取らなかったため、施設が保護することになった。

テイラーさんは、この動画が、多くの犬たちの保護施設での現実と、犬たちを助けるため絶え間ない努力している人々の存在に目を向けるきっかけになってほしいと述べた。

「犬たちはストレスや孤独を抱えたり、放置されたり、混乱していたり、迷子になったり、様々な状況で保護施設にやってくる。動物保護の現場は辛く、汚くて、心を痛める仕事だが、絶対に必要な仕事だ」

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