楽しいパーティーの最中も愛犬のサインに注意したい(写真はイメージです) Adriana Puente-Unsplash
<年末年始に自宅にゲストを招くなら、愛犬にも気を配ってあげたい。犬が「もう限界」と感じた時に見せるサインを専門家が解説>
ホリデーシーズンは自宅にゲストを招く機会が多いが、愛犬が機嫌を損ねると、お祝いムードも台無しになりかねない。
犬は、起床から就寝まで「ルーティン」を好む動物だ。飼い主の多くも平日はこの習慣を守るが、イベントが続く時期はいつもと異なる行動を取りがちになる。
友人や親戚を招くことは、最初は愛犬にとっても刺激的で楽しいかもしれない。しかし、いつもの就寝時間を過ぎても宴が続くと、犬は「パーティーはもう十分」というサインとして、問題行動を起こし始めることがある。
動物行動学者のブライアナ・ピーターズに、犬が「もうお開きにして」と感じているときの重要なサインを聞いた。
1. ボディランゲージの変化
ピーターズによれば、ボディランゲージの微妙な変化は、犬が限界を感じている最初の兆候であることが多い。具体的には以下のようなものだ。
・視線を合わせないなどの回避
・「ホエールアイ」(目を見開いて白目を見せる)
・唇をなめる
・触れられるのを避ける
・口を固く結ぶ
・尻尾を巻き込む
「これらの行動は、不快感や『自分の場所が欲しい』という欲求の表れだ」とピーターズは指摘する。
2. その場から離れる
一部の犬は、部屋を出ていくことで自分の気持ちをはっきりと示す。「社交に疲れたとき、静寂を求めて立ち去る犬もいる」とピーターズは言う。家の中をそわそわと歩き回る場合もある。
3. 転位行動
「愛犬が突然、床の匂いを嗅ぎ始めたり、毛づくろいを始めたりしたら、それは『転位行動』かもしれない」とピーターズは説明する。
VCAアニマルホスピタルによれば、犬は不快な状況に直面した際、注意を他に向けることでその場から「逃避」しようとすることがある。これらは単なる癖ではなく、犬なりのストレス対処メカニズムであり、深刻に受け止めるべきだ。
4. お気に入りの活動への興味を失う
それまでおもちゃやおやつ、遊びに夢中だった犬が突然興味を失った場合、圧倒されている可能性がある。「その時がお開きのタイミングかもしれない」とピーターズは言う。
5. 鳴き声による訴え
愛犬が突然吠えたりうなり始めたりするのは、欲求不満や恐怖の表現である可能性が高い。ピーターズによれば、「犬は交流を終えたいと思っており、それを声に出して伝えている」。
賑やかなホリデーシーズンの集まりでは、上記のような愛犬のサインを認識し、尊重することで、ペットと人間の双方の平穏を守ることができる。
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