神奈川県教育委員会は30日、2025年度に実施する公立高校入学者選抜の志願状況を公表した。全日制の志願者数は4万3852人で、前年度(4万6104人)より2252人減少。県内の公立中の卒業予定者は約6万6000人と前年度からほぼ変わっておらず、私立高無償化の影響で志願者が私立に流れた可能性がありそうだ。
県教委によると、帰国子女向けなどの特別枠を除いた全日制の募集人員は3万9431人で前年度より36人増加。一方で志願者数が減少したことにより、志願倍率は1・11倍となり、前年度の1・17倍から0・06ポイント低下した。
文部科学省の学校基本調査によると、神奈川県内の私立高全日制は25年5月時点で79校あり、47都道府県のうち東京都、大阪府に次いで3番目に多い。
神奈川県は25年度、年収750万円未満の世帯(多子世帯は年収910万円未満の世帯)で私立高の授業料を実質無償とする支援策を実施。一方、26年度からは国が、年収にかかわらず私立高授業料の実質無償化を全国で実施する予定となっている。
県教委の担当者は国による私立高無償化が影響したかどうかについては明言を避けたものの、25年秋に実施した進路希望調査で私立高希望者が増えていたことを踏まえて「公立高を志願せずに県内外の私立高を志願する生徒が増えたと推察される」とした。
県内の公立高の志願者は今後、各校の志願倍率を参考に志願先を変更できる。最終的な志願状況は2月9日に公表予定。私立高の志願状況も2月5日に公表される。【斎藤文太郎】
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