高島屋日本橋店に設けられた「カカオレススイーツ」のコーナーには、辻口博啓さんが創作した「タブレットミルクティー」(手前左)などを販売=東京都中央区で

 14日のバレンタインデーに向け、国内外のショコラティエ(チョコレート職人)やシェフらの新作が各地で販売中だ。原材料のカカオが高騰する中、「代替カカオ」を活用した商品もお目見えしている。

 高島屋日本橋店(東京都中央区)8階の「アムール・デュ・ショコラ2026」のコーナーには、有名シェフの辻口博啓さんや鎧塚俊彦さんらが、カカオの代替素材「アノザM」を用いた商品が登場した。

 アノザMはキャロブ(イナゴマメ)や植物油脂などをミルクチョコレート風味に仕上げたもので、食品素材メーカー「不二製油」が開発した。「栄養価の高いキャロブは(健康効果が期待される)スーパーフードの一つでキャラメルのような香ばしさがある」と辻口さん。新素材とカカオや紅茶などを組み合わせ、下地にシュトロイゼル(焼き菓子の一種)を付けた「タブレットミルクティー」を創作した。

 カカオは、気候変動による生産量の減少や需給バランスで価格が高騰していると指摘されている。辻口さんは「ペルーの自社農園でカカオの一部を賄うが、工夫しながらチョコレートの世界を追求したい」と語る。

 一方、「ネル クラフトチョコレート トーキョー」(同区)はベトナムの契約農家からカカオ豆を購入し、焙煎(ばいせん)から仕上げまでを工房で行う「ビーン・トゥー・バー」スタイルだ。今年はカカオを砕いたカカオニブを主体にリンゴのゼリー、沖縄産のシナモンなどを用いたボンボンショコラを発表。シェフの村田友希さんは「農家と信頼関係を築くことで(カカオ高騰の)影響を最小限にしている」と説明。「国内の素材とチョコの融合を味わっていただければ」と話していた。【明珍美紀】

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