奈良文化財研究所(奈文研、奈良市)は1月下旬からの平日、平城宮跡東南の「東院南方遺跡」で実施中の発掘調査現場を一般公開している。毎日午後には定時解説も実施。1日限りの現地説明会ではなく、現場を常時公開するのは珍しい試みだ。

 東院南方遺跡の調査は2024年度にスタート。平城宮跡は東西約1・3キロ、南北約1キロの長方形の東南角が四角く欠けたような形をしているが、同遺跡はその欠けた部分にあたる。

 24年度の調査で、約260メートル四方のこの土地は、奈良時代前半には道路で田の字形に四つに区切られていたことが分かった。東南の区画には、有力政治家だった「藤原四兄弟」の四男・麻呂(695~737)の邸宅があったと推定されている。

 だが、奈良時代の中ごろには道路が廃止され、4区画は一体化されたらしい。昨年12月に始まった25年度の調査でも、奈良時代前半の道路の側溝が中ごろには埋め立てられ、新たな建物が立ったことが確認されているという。

 2月17日午前には近くに住むパートの女性2人が現場を見学。古野(この)直子さんは「職員が説明をしてくれたので、何が出土しているのかがよく分かった」、岡部佳代さんは「瓦がきれいに出ていて感心した」と話していた。

 残る公開日は2月24、25日の午前9時半~正午と午後1~4時で、午後2時から30分、奈文研職員による定時解説がある。雨天中止。休止などの予定はX(旧ツイッター)の奈文研アカウント(https://x.com/NABUNKEN_PR)で発表する。

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