カカポ(フクロウオウム) @docgovtnz / YouTube

<ニュージーランドに住む「特別なオウム」のライブ配信が話題を呼んでいる──>

ニュージーランド沖の離島の地下にある「ひとつの巣」が世界中の注目を集めている。世界最大のオウムがライブ配信で観察されているためだ。

【動画】まん丸でふわふわ...世界で1番「ぽっちゃりなオウム」の愛くるしいライブ配信映像

YouTubeのライブ配信「カカポ・カム(Kākāpō Cam)」では、世界にわずか236羽しか残っていないカカポ(フクロウオウム)のうち、24歳のメス「ラキウラ(Rakiura)」の巣の内部が常時映し出されている。

ラキウラはニュージーランド南部沖のコードフィッシュ島(Codfish Island/別名:フェヌア・ホウ〈Whenua Hou〉)にあるラタの木の下で暮らし、今季の繁殖で2羽のヒナをふ化させた。

配信映像は今年の1月から夜行性で飛べないオウム、カカポのありのままの姿を映し続けている。ラキウラは巣の中で身をよじり、緑の羽を整え、ヒナを守るように体をかぶせる。そしてときには暗闇に紛れて餌を探しに出かけ、戻ってきてヒナに餌を与える。

画面にほとんど動きがない時間もある。ただ静かに眠る鳥のわずかな呼吸の上下が映るだけだ。それでもこの映像は、多くの人が実際に目にすることのない希少種を、リアルタイムで観察できる貴重な機会となっている。

コメント欄には視聴者の嬉しい悲鳴が響いている。

「かわいすぎて耐えられない!!」
「また寝てる、ママはいないけど。小さくて丸いふわふわ、本当にかわいい」

ニュージーランド自然保護省(DOC)でカカポの保全業務を担当するデイドレ・ヴァーコーは、本誌の取材に次のように語っている。

「今シーズン、カカポの巣に設置されたカメラはこれが唯一であり、ライブ配信も今回が初めてだ。『カカポ・カム』は保護活動に役立つ知見をもたらすと同時に、世界中の人々がこの素晴らしい種とつながる機会を提供している」

カカポの何が特別なのか?

カカポはニュージーランド固有種で、地球上で最も重いオウムとして知られる。繁殖期前のオスは約4キロに達し、メスはその半分ほどの大きさだ。

ヴァーコーによると、ラキウラの体重は過去1年間で約1.5〜2キロの間で推移している。一般的なオウム、コンゴウインコの平均体重は約1キロだ。

また、カカポはフクロウのような顔つきをしているとも言われる。かつてはニュージーランド全土に広く生息していたが、狩猟や外来捕食者の影響、生息地の喪失によって個体数は急減した。

DOCのウェブサイトによると、20世紀半ばには絶滅寸前にまで追い込まれ、一時はわずか51羽まで減少したという。

1894年から保護活動が始まり、現在は沖合の島々の保護区でのみ生息している。カカポ回復プログラムの一環として、すべてのカカポには名前が付けられ、追跡・管理が行われている。

ヴァーコーは、「現存するカカポはわずか236羽。『カカポ・カム』はその回復を支えるための重要な知見をもたらしている。とりわけ、メスの営巣行動について理解を深めることは、繁殖成功において極めて重要だ」と語る。

なぜ、巣をライブ配信しているのか?

通常、メスのカカポは繁殖期ごとに新しい巣を選ぶが、ヴァーコーによると、ラキウラは毎シーズン同じ場所に戻ってくるという。この特性から、保護チームが巣を補強し、DOCのカカポ回復チームがカメラ設置の準備を進めることが可能になった。

現地での作業は昨年10月に始まり、1年間を通して続く予定だ。約30人のDOC職員に加え、専門チーム、さらに105人のボランティアが参加し、それぞれ2週間ずつ活動に従事している。

チームは、卵やヒナを守りつつラキウラの自然な行動を妨げないよう、巣に排水設備や小さな出入り口を設けた。

このカメラは2022年の繁殖期に試験的に導入されたが、今年は初めて、産卵からふ化までの過程を捉える形でライブ配信が行われている。

ラキウラは2月24日と3月2日に、遺伝的に重要とされる2羽のヒナを無事にふ化させた。ただし、先に生まれたヒナは後に別の母鳥へと預けられ、ラキウラは残った1羽――現在ライブ配信の主役となっている「ノラA2-2026(Nora-A2-2026)」の育成に専念している。

チームはこのヒナが生後1カ月になるまで、3日ごとに状態を確認する予定だ。

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