
里親を募集しても誰も振り向いてくれない猫もいる(写真はイメージです) Mohammed Babikir-Unsplash
<飼い主をなくしてひとりぼっちになった17歳の猫。シェルターに預けられたのは3度目だった>
里親を募集しても、誰も振り向いてくれなかった。そんな猫にハッピーエンドが訪れ、その幸せそうな姿がTikTokに投稿されると、多くのユーザーの心を癒した。
【動画】誰も振り向いてくれなかった17歳の保護猫...そして見つけた幸せ
エレノア・ローランドは誰かの世話をしたり人助けしたりすることに喜びを感じるタイプ。人生のどん底で落ち込んでいた時に、母親のアドバイスに従って、ペットの里親になろうと決めた。地元のシェルターのホームページを見始めると、みんなを引き取りたい衝動に駆られたという。
「それでもスクロールしていくと、エルビスに目が留まった」。ローランドは本誌にそう語った。「そこでスクロールの手を止めて、この子の写真を見つめ続けた」
エルビスは17歳のオスの黒猫。過去に2度のシェルター暮らしを経験していた。最初の飼い主は入院してエルビスの世話ができなくなり、次の飼い主は亡くなった。
エルビスは死亡した飼い主と一緒に家の中に取り残され、3日ほどたってからようやく発見されたという。「エルビスはそれがトラウマになってしまった。特に食事に関しては、次はいつ食べられるか分からない状況だった」
3度目のシェルター暮らしになったエルビスを引き取りたいという人は、誰も現れなかった。ローランドと出会うまでは。
エルビスの年齢を考えると、一緒にいられる時間はそう長くないかもしれないと母親は忠告した。それでもローランドは思った。「私が愛してあげられて、安心して最後を迎えられるおうちを与えてあげられるなら、私も幸せ」と。
出会った瞬間、ふたりに絆が生まれた。エルビスはすぐに寄ってきて、頭をこすりつけ、ナデナデをおねだりした。その日のうちにローランドは里親になることを決めて申込書を提出。シェルターの職員やボランティアは大喜びだった。それまで、この可愛い猫に関心を示した人は一人もいなかった。
「その日から私の人生は一変した」「うちに迎えた初日から、この子は何のためらいなく私の隣に座った。何週間かたつうちに、私の上に座ったり、腕の中で丸くなったりして、抱っこもキスもさせてくれるようになった」
朝はエルビスがいるから起きられる。抱っこしている時のぬくもりで心も温かくなり、幸せな気持ちでいっぱいになる。
ローランドがTikTokアカウント(@eleanor.jaynexx)に投稿したエルビスの動画は40万回以上再生された。出会ってから1年が過ぎ、何度か「つまずき」があったり、動物病院に駆け込んだりしたこともあったものの、誰も関心を示さなかった猫の里親になったことを後悔したことは一度もないとローランドは言う。
ユーザーから寄せられたコメントは1200件を超えている。
「本当にありがとう。保護施設で働いていたことがあるので、高齢の子が取り残されているのを見ると心が痛む。あなたはこの子の晩年に癒しと愛情を与えてくれた」
「高齢の動物を引き取るのは特別な人」
「この子を愛してくれて、おうちを与えてくれてありがとう」
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。