
「また飲み会?」
「この前も美容院行かなかったっけ?」
子育て世帯を対象としたある民間調査で、およそ3組に1組の夫婦が節約意識のずれを感じていることが浮き彫りとなった。
夫婦げんかの原因にもなりうるが、お互いに負担なく、節約に取り組むためにルールを設けている家庭もあるようだ。
電気や水道の使い方にも不満
総合ショッピングサイト「au PAYマーケット」を運営する「auコマース&ライフ」は7月下旬、未成年の子どもを持つ30~50代の男女400人を対象に、節約意識に関するウェブアンケートを実施した。
夫婦間で節約に対する意見や考えが一致しているか聞いたところ、「全く一致していない」「あまり一致していない」が30・8%に上り、およそ3組に1組がずれを感じていると回答。

節約に関して夫婦でもめたことがある項目(複数回答)については、「節約に対する温度差」が21・8%で最も多く、「電気・水道などの使い方」(20・8%)▽「相談なく勝手にものを購入」(19・3%)――と続いた。
節約に貢献するのは妻? それとも夫?
では実際、お互いにどちらが節約に貢献していると考えているのだろうか。
「夫婦で節約に貢献しているのはどちらだと思いますか」という設問では、「妻」との回答が68・6%で、「夫」(31・4%)の約2倍という結果になった。
女性の回答者の多くが「妻」と答えたことで、男性回答者も合わせた「妻」という回答の割合を押し上げた形となった。
同社は、「一方が節約を頑張っているという意識が、『節約に対する温度差』が生まれる理由になっていると考えられる」と分析する。
人生楽しむ“経費”の違い
配偶者に対して、無駄遣いだと感じるものについて複数回答で尋ねた設問の回答を男女別にみると、女性が夫に対して無駄遣いだと感じるもの1位は「お酒」(27・0%)で、男性は妻に対して、「外食」(21・5%)が最も無駄遣いと感じている結果となった。
また、男女で回答の開きがあった項目をみると、女性は男性に比べて「車・バイク関連」「他人におごる」を無駄遣いと感じる人が多かったのに対し、男性は女性に比べて「美容」「旅行」「美容院」を無駄遣いと感じる傾向があった。

自分にとっては人生を楽しむための“必要経費”でも、相手からすれば無駄遣いに映ってしまうようだ。
円満の秘訣(ひけつ)はポイ活にあり?
節約のために取り組んでいる夫婦間のルールはどのようなものがあるのだろうか。
最も多かったのは、「ポイントが多くつく日に集中的に買い物をする」(36・8%)だった。
同社は、「他の項目よりも手軽に、お互い負担なくできる項目であることから、1位になったと考えられる」と分析した。
そのほか、「ポイント経済圏を夫婦で統一する」や「1週間の外食の回数や金額を決めている」といった項目もランクインした。【近藤綾加】
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