ミャクミャクの顔の形をかたどった実物の培養肉が、大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンにお目見えした。顔の赤色の部分が赤身、口が脂肪だ。大阪大学大学院工学研究科や島津製作所などからなる研究グループ「培養肉未来創造コンソーシアム」が製造した。
国産牛肉のもも肉から取った幹細胞を約3週間培養し、3Dプリンターで作った直径1ミリ以下の繊維を分化して、肉にする。牛1頭から最大で1万頭分の培養肉を作ることができるという。
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会場では、脂肪の量の配分で霜降り度も決められる3Dプリンターも展示。「自動でパンを作るホームベーカリーのお肉版みたい」と、興味深そうに眺める来場者もいた。
大阪大の松崎典弥教授が、研究のために培養肉を茹でて焼いて食べてみたところ「高級肉に近い味がした」という。2030年ごろの販売を目指している。
ミャクミャクの培養肉は閉幕日まで展示される。万博閉幕後も、大阪科学技術センター(大阪市)などでの展示を検討している。
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