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 サッカーの世界最高峰・UEFAヨーロッパチャンピオンズリーグが開幕しました。36クラブが参加し、強豪同士の戦いももちろん楽しみですが、今大会はカザフスタンのカイラトが出場しています。予選でスコットランドのセルティックを破り、初めて出場を勝ち取りました。

内田篤人さん
「(Q.なぜアジアのカザフスタンはヨーロッパチャンピオンズリーグに出場できる?)カザフスタンは2002年からヨーロッパサッカー連盟に加入しているため、ヨーロッパチャンピオンズリーグに出場できるのです」

 今月末には、レアル マドリードがカザフスタンで戦います。移動距離は4500キロ以上です。

「これだけ長い移動だと時差もあり、ヨーロッパとは違う雰囲気もあります。レアル マドリードとはいえ、格下と見ていたら番狂わせが起こるかもしれません」

 さらに、日本人が所属する9チームが出場します。

「(来年の)ワールドカップに向けても、このチャンピオンズリーグのレベルが基準になってきます。そして、10月にブラジル代表が日本に来ます。その選手たちも注目です」

 そのブラジル代表が活躍した戦いを見ていきます。

「倒れ方もうまい」レアル マドリードのブラジル代表ロドリゴ

 2年ぶりの大会制覇を目指すスペインのレアル マドリード。ホームにフランスのマルセイユを迎えての初戦です。

エムバペ選手 この記事の写真は5枚

 白のユニフォームのレアル マドリードは前半2分、フランス代表のエムバペ選手(26)がシュート。さらに6分後、ブラジル代表のロドリゴ選手(24)がシュート。序盤からマルセイユのゴールに迫ります。

 しかし、前半22分、先制はマルセイユでした。

「ハーフウェーライン付近でボールを奪われて、少しずるずると下がりながら守備をして、見方がサポートに来てニアサイド。先制、マルセイユでした」

 ちなみに、ゴールを決めたアメリカ代表のティモシー・ウェア選手(25)の父親は「リベリアの怪人」の異名を持つジョージ・ウェアさんです。イタリアのACミランなどで活躍していました。

ロドリゴ選手が倒される

 レアル マドリードは前半27分、ロドリゴ選手が倒されてPK獲得です。

「ここは細かいボールタッチでゴールから離れて、このポジションにボールを置かれると、ディフェンダーとしては届きそうで届かないので、足が出ちゃうんです。倒れ方もうまいです」

 PKをエムバペ選手が決めて、追いつきます。

 するとレアル マドリードは後半18分、ロドリゴ選手に代えて、同じくブラジル代表のビニシウス選手(25)をピッチに送り込みます。

「彼は圧倒的なスピードとドリブルの技術を持っているので、途中出場で入ってくるとジョーカー的な役割もこなせます。エリア内に入ってくると危険な選手で相手ディフェンダーが頑張って止めますが、これでハンドを取られてPKになりますね」

 2度目のPKはエムバペ選手が決めて勝ち越しました。2対1で、レアル マドリードはマルセイユに逆転勝利です。

名門対決はスーパーゴールの応酬

 イタリアのユベントスとドイツのドルトムントの名門対決は、後半にドラマが待っていました。

 後半7分、黄色のユニフォームのドルトムントはアウェーチームが先制。ホームのユベントスは18分、すぐさま追いつきます。

「パワーだったりシュートのスピードはないんですが、しっかりゴールの隅にコントロールしてキーパーは届かないですね」 ブラホビッチ選手が同点ゴールを決める

 そのわずか2分後、再びドルトムントがまたもや勝ちこすと、その2分後、今度はユベントス。セルビア代表・ブラホビッチ選手(25)のゴールで再び同点とします。

「左利きなんですが、右足でもしっかり逆サイドに転がして決めました。190センチ、ゴールのアシストもできる万能ストライカーです」

 2対2のまま後半29分。ドルトムントが3度目の勝ち越し。さらにもう1点を加え、4対2とリードを広げます。

 2点差のままアディショナルタイム。いよいよ追い詰められたホームのユベントス。ブラホビッチ選手が底力を見せます。

 ユベントスは相手のミスを見逃さずクロス。決めたのはやっぱりエース・ブラホビッチ選手。1点差に迫ります。

「さすがです。相手ディフェンダーの前に入ってますから」

 そして、試合終了間際…。

「ユベントス、ここは自陣の深い位置でボールを奪うんですが、ここで当てて出てきました、ブラホビッチ。落としてそのまま追い越して走っていきます。90分やってますからね。その後も両チームともきついんですが、ここで左足に持ち替えて、これで同点!4対4ですね。土壇場でユベントスが追いつきます」

 後半だけで8ゴールが生まれた試合は劇的な引き分け。MVPは2ゴール1アシストのブラホビッチ選手が選ばれました。

流れを変えるブラジル代表選手

 スペインのビルバオに乗り込んだ、イングランドの強豪アーセナル。拮抗(きっこう)した試合の流れを変えたのは、途中出場のブラジル代表・マルティネッリ選手(24)でした。

 青のユニフォームのマルティネッリ選手。背後に抜け出すと、一人かわしてゴールを決めます。

マルティネッリ選手がゴールを決める 「交代して最初のプレーなんですが、トラップして食いついたディフェンダーをかわして、その後も少しゴールキーパーを見ながらしっかり落ち着いて決めましたね」

 さらに後半42分でした。

「左サイドでドリブルを仕掛けます。ライン際でも粘り強く倒れない。このタイミングを外したシュート。ギリギリまで味方がフリーになるのを待ってパスをしてます。これはいいシュートですね。素晴らしいゴールでした」

 ブラジル代表・マルティネッリ選手の活躍でアーセナルが初戦勝利です。

日本人選手所属の9チーム出場 「18日からは、日本人も続々と登場するので楽しみです」

(「報道ステーション」2025年9月17日放送分より)

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