■東京2025世界陸上 男子20km競歩(20日、国立競技場ほか)

男子20km競歩では世界記録保持者の山西利和(29、愛知製鋼)が出場し、1時間22分39秒の28位でフィニッシュ。世界陸上で自身3個目の金メダルを狙うも叶わなかった。

レース後「前半、比較的注意も少なくて、いけるかなと思ったんですけどそれが結果的には慢心に繋がってしまったかなという感じです」と振り返った山西。レースは積極的な歩きで先頭争いをする山西に3度目の警告が出てしまい、ペナルティーゾーンでの2分間待機。その後コースに戻るも17km地点で28位と大きく順位を落とした。

山西は「できればここまでの過程といいますか、やってきたことを形にできればいいなと思っていたんですけれども、ちょっとそれが最後できなかったというところは、詰めが甘かったのか。その原因も含めていろいろと今後、もう少し冷静になってから振り返りたいなと思います」と胸中を語った。

レース中、沿道では山西の背中を押す声援が送られた。「本当になんかこっちの耳キーンとするぐらい。これだけの観客の方々が来てくださることは本当にありがたいことですね」と感謝を口にした山西。

それでも最後は「今後どうなるかわからないですけれども、次に繋げられたらいいなと思います。勝つことよりも、負けることの方が沢山のことを教えてもらえますし、気づくことができるので。しばらく経って振り返ったときに、これが一つのターニングポイントだったなと思えるような、そういう過ごし方ができたらいいかなと思います」と前を向いた。

この日、女子20km競歩も行われ、藤井菜々子(26、エディオン)が銅メダルを獲得。日本新記録の1時間26分18秒で世界陸上、オリンピックを通じて日本競歩女子史上初となるメダルとなった。男子は吉川が7位、丸尾が9位だった。 

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