■東京2025世界陸上競技選手権大会(20日、国立競技場)
女子5000m決勝が行われ、世界記録保持者のB.チェベト(25、ケニア)が14分54秒36で初の金メダルを獲得。大会初日には10000mに初出場で初優勝を果たし、自身大会初の2冠を達成した。
田中希実(25、New Balance)の持つ14分29秒18の日本記録を下回る超スローペースとなった今レース。チェベトは序盤、中盤で様子を伺った。1000mを3分17秒のスローペースのまま通過すると、アメリカ勢が引っ張る展開に。半分の2500mを過ぎたあたりから少し集団のペースがあがると、ラスト1周手前でスパートをかけ、先頭に躍り出たチェベト。ラスト1周でスパートをかけ、最後の直線で元世界記録保持者のF.キピエゴン(31、ケニア)との一騎打ちに。ラスト100mで競り勝ち、1着となった。
今大会1500mで3連覇を果たし、2大会連続2冠を狙ったキピエゴンは、今季自己ベストの14分55秒07をマークしたが、銀メダルだった。
チェベトは、22年オレゴン大会に初出場し、銀メダルを獲得。23年ブダペスト大会でも銅メダルに輝き、2大会連続で表彰台にのぼった。パリ五輪では、5000mと10000mで2冠を達成。今年7月には、人類史上初となる13分台をマークし、13分58秒06の世界新記録を樹立した。
【結果】
金 チェベト(ケニア)14分54秒36
銀 キピエゴン(ケニア)14分55秒07
銅 N.バットクレッティ(イタリア)14分55秒42
12位 田中希実 15分07秒34
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。