東京2025世界陸上が21日、閉幕した。世界中から集結したトップアスリートたちが繰り広げた極限の戦いは、日本中を熱狂の渦に巻き込んだ。17歳の現役高校生にして女子800mの日本記録保持者・久保凛(17、東大阪大敬愛高3年)は初めての世界陸上に挑んだ。
女子800m 久保凛 本人も涙、家族も涙
大会6日目、18日の女子800m予選に出場した久保は、ラスト200mのスパートで少し遅れたが、最後の10mで1人を抜き7着に入った。この種目、日本勢史上初となる準決勝進出はならず、悔しさの残る世界陸上デビューとなった。
「今回が初めての世界陸上で、たくさんの人に囲まれて走ること自体がすごく幸せ。本当に応援してくださった方々全員に感謝でいっぱいです」と、涙ながらに語った久保。予選敗退という結果は「すごく悔しいんですけどもっと強くなって、この舞台に戻ってこようと思います」と、リベンジを誓った。
国立競技場の観客席には、久保の力走を見守る家族の姿があった。大学1年生の兄・瞬さんは「17歳でこんなすごい舞台に立ってる。めっちゃかっこいい。尊敬すべき妹です」と涙ぐんだ。「めっちゃ努力してるから報われてほしいなと思ったけど、まだまだいっぱいチャレンジする機会はあるから。もっと経験を積んで実力をつけて、もっと陸上人生を楽しんでほしいなと思います」。と、妹の勇姿にエールを送った。
父・建二郎さんも「すごくよく頑張ったなと思います。本当にすごいなと思います」と愛娘を褒め、母の恵美さんは、久保の大好物だという「かぼちゃのそぼろ煮をつくってあげたい。頑張ったね」と労った。
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