東京2025世界陸上は、9日間にわたる熱戦が幕を閉じた。応援サポーターを務めたグローバルグループ、&TEAMのKさんに大会を終えて、激動の世界陸上を振り返ってもらった。Kさんは大会スペシャルアンバサダーの織田裕二さん、TBS世界陸上アンバサダー・今田美桜さんとともに国立競技場の熱気を連日伝えた。陸上経験者ならではの目線や知識で、選手インタビューなどを通してアスリートと競技の魅力を全国に届けた。
Q.今大会、初めて世界陸上の中継を経験して感じた織田さんの“陸上熱”について
Kさん:もう何年もこの陸上競技というのを、本当の奥の面白さとか、やってる人たちの気持ちまで熟知している方で、僕もたくさん学ぶこともあって。織田さんの言葉や熱意はテレビで見てる方にも伝わるし、そして“陸上ファン”にも伝わるし、選手たちのその気持ちも理解してるので、見ている人に感動が伝わりやすくて、すごく勉強になりました。
Q.織田さんによっていろいろな層の方に伝わっているという...
Kさん:一緒にお仕事をさせていただいた僕も本当に感動して胸が熱くなりました。
原点に戻って...連日陸上の魅力を伝え続けた「本当に感謝」「ありがたいこと」
Q.今大会Kさんが一番心を揺さぶられたレースを1個選ぶとしたら
Kさん:めっちゃ迷う。。。でも(3000m障害で8位入賞の)三浦龍司選手ですね。取材をさせていただいた背景もありますし、個人的に応援していました。レースを終えた後のインタビューでは涙をこらえている感じもあったりして。本当に数メートルの差でメダルに届かなかったですが、あそこまで興奮して、感動したことはなくて、本当に感謝しています。
Q.ちなみに一番涙が出そうになったシーンは?インタビューも含め、いろいろあるかと思いますが。
Kさん:うわーっ、そうだな。。。そうですね、久保凛選手ですかね。17歳にして800mの日本記録保持者ということで、様々なプレッシャーを抱えて臨んだと思いますが、終わった後に、「本当に悔しい」と「申し訳ない」っていう言葉を聞いて、僕も涙が出そうになりました。久保選手はすごく複雑な気持ちだったと思いますが、僕は立派だなと感じました。
Q.レース直後の選手インタビューは、おそらくこれまで経験がなかったジャンルのお仕事だったと思いますが。
Kさん:(頷きながら)そうですね。
Q.難しいなと思ったところはありますか?
Kさん:もう難しいことだらけですし、もちろんいまだにぎこちないんですけど。ただ、やっぱり終わった後、良い結果の方もいれば、納得のいかない結果になった方もいらっしゃって、そういう方への寄り添う言い方だったりだとか、それでも精一杯寄り添いながら見ている方々の聞きたいことを聞く“聞き方”ですよね。そういうのはちょっと難しいと思ったと同時に、すごく勉強になったと思いました、今回の機会を通して。
Q.それはKさんご自身が陸上をやってたが故の、(選手への)リスペクトの部分も強くあるのかなと思いました。
Kさん:僕のインタビューで、僕の言葉が選手の陸上人生を左右してしまうかもしれないので、言葉選びには気をつけました。僕はすごく敏感なタイプなので、同じように気にする方は気にすると思いますし。そういう意味で、もちろん常にリスペクトの気持ちで取材させていただきました。
Q.とても丁寧にインタビューをされていたと思います
Kさん:僕のルーツというか、「あなたが青春時代に捧げたものは?」と聞かれたら陸上ですし、小さい頃から陸上競技だけやってきたので。アーティストになっても(陸上の)この面白さをまたこうやって、原点に戻って皆さんに魅力を伝えるっていうのは、すごくありがたいことなんです。
陸上界の“大スター”ノア・ライルズと歓喜の“かめはめ波”
Q.インタビュー取材で言いますと、一緒にライルズ選手(アメリカ ※男子200mで4連覇)と“かめはめ波”をやりました。
Kさん:正直あれはめちゃくちゃ緊張しましたし、何を言えばいいか分からない状態だったんですけれども。あとはもう「友達だ友達だ、同い年だ」と思いながら、「行っちゃえ」って感じで行きましたね。応援サポーターという今までにない役割を担うことができた上に、もう世界一のスーパースターですよ、ノア・ライルズ選手。そんな方にインタビューすることができた。一緒にかめはめ波も出来て、最高の思い出になりました。
Q.今回の世界陸上、満員の国立競技場の歓声を聞いて。
Kさん:僕は初日からずっと言っているんですけど、陸上競技で国立競技場を満員にするっていうのは、正直僕が競技をやっていた頃には、まだそこまでの(競技)人口と認知度はなかったんです。でも本当にすごいところまで来たなという思いと、僕もほんの少しでも力になれたのかなと思うと、ものすごく嬉しかったです。歓声はやっぱり、あれは多分僕も一生忘れられないですし、ライブをさせていただきながら聞く歓声とはまた違う、一味違ったスポーツでの、陸上競技でのこの歓声、ライブ感だったりとか。そういうのは本当に心が震えるような興奮と感動を目の前で感じることができて幸せでした。
Q.最後にこの世界陸上の応援サポーターの日々を振り返って
Kさん:やっぱりまず、僕のルーツである陸上競技について、その魅力を改めて応援サポーターという目線で(今回)見ることができて、それを知れたことがまず僕にとってすごく財産であるのと、織田裕二さん、今田美桜さんと一緒にお仕事ができたっていうのは、とても光栄でした。本当に自分でも9日間を走り抜けたのは誇りに思いますし、何より支えてくださった全てのスタッフのみなさん、そして選手のみなさんに感謝しています。
Q.今後のアーティスト活動に生きる部分はありますか?
Kさん:あると思います。いろんな国と地域の方が、いろんなプレッシャーの中で戦っていて、すごい選手はすごい理由を持っていて。活躍している選手をみていると、何か努力をする姿とか、目には見えないところでの影の部分で、より努力しているというのが見えたので。僕もトップアスリートの方々のそういったバックグラウンドというか、努力する姿を同じように、&TEAMの活動に反映して、より良い姿をお見せできたらなと思っています。
K (&TEAM)
1997年10月21日生まれ。
日本発の9人組グローバルグループ・&TEAM(エンティーム)のメンバー。
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