■第73回全日本実業団対抗陸上競技選手権大会(27日、山口・維新みらいふスタジアム)

全日本実業団陸上が山口県で行われ、東京2025世界陸上代表選手たちが、力強い走りを見せた。

女子400mタイムレースに出場した松本奈菜子(28、東邦銀行)は、53秒47の全体トップのタイムをマークし優勝。松本と同じ組には井戸アビゲイル風果(24、東邦銀行)も出場し、ラスト100mで松本を猛追し、53秒48で0秒01差の2着に入った。

松本と井戸は、東京世界陸上で混合4×400メートルリレーに出場。9月13日に行われた決勝で、日本は、3分17秒53をマークし過去最高の8位入賞を果たした。同日行われた予選では、3分12秒08の日本記録で史上初の決勝進出を決めた日本。予選、決勝を通じて井戸は2走を、松本は4走のアンカーを務めた。

東京世界陸上では混合リレーと男子4✖400mリレーに出場した今泉堅貴(23、内田洋行AC)は男子400mタイムレースに出場した。今泉はスタートから飛び出すと、一度もトップを譲らない貫禄の走りで46秒05でフィニッシュ。全体トップのタイムで、こちらも優勝した。

レース後、今泉は「今シーズン最後の400mのレースでいい走りをしたいと思ってたんですけど、ちょっと体のコンディションが合わずに、タイムも伸びなかったので少し悔しい結果になりました」と、悔しさを露わにしたが、「東京世界陸上が終わって、一層ファンの皆さんのありがたみを実感して、きょうも多くのファンの皆さんにお越しいただいてありがとうございました」と応援の声に感謝した。

*写真は東京世界陸上混合リレー代表(左から、吉津拓歩選手、 井戸選手、 今泉選手、 松本選手)

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