カーリングの混合ダブルスの日本代表決定戦は、来年2月のミラノ・コルティナオリンピックの残る2つの出場枠をかけてことし12月にカナダで行われる世界最終予選に出場するペアを決めるため、25日から北海道稚内市で開かれています。
27日は予選リーグ上位2組による決定戦の第1戦が行われ、予選リーグ4戦全勝の小穴・青木ペアと、2勝2敗の松村・谷田ペアが対戦しました。
先に3勝した方が代表になる決定戦は予選の成績が持ち越されるため、予選で2勝している小穴・青木ペアが王手をかけた一戦となりました。
1敗もできない状況に追い込まれた松村・谷田ペアは、2点を追う有利な後攻の第7エンド、1試合に1エンドだけ可能となる得点を取りやすい位置にストーンを置いてエンドを始められる「パワープレー」を選択しました。
ここで複数得点の形をつくりましたが、相手のダブルテイクアウトなどでチャンスをつくれずに、1点しか取れませんでした。
1点を追う不利な先攻の最終の第8エンドはスチールを狙って巧みにガードを使い、ハウスと呼ばれる円の中心に積極的にストーンを集めました。
そして、松村選手が正確なラストショットで相手のストーンをはじいてみずからのストーンを中心に寄せて複数得点の形をつくり、相手にプレッシャーをかけました。
これに対し相手のラストショットは中心をとらえられず、松村・谷田ペアが最終エンドに一挙に3点をスチールする劇的な逆転で7対5で勝ちました。
松村・谷田ペアは予選リーグから持ち越した対戦成績を1勝2敗として、28日の第2戦以降に代表の可能性をつなげました。
一方の小穴・青木ペアは終始、正確なショットを重ねて代表決定は目前でしたが、相手の好ショットで敗れました。
決定戦の第2戦は28日午前9時から行われ、小穴・青木ペアが勝てば代表決定となり、松村・谷田ペアが勝てば午後3時からの最終第3戦で決着をつけることになります。
NHKはBSで中継します。
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