■第73回全日本実業団対抗陸上競技選手権大会(28日、山口・維新みらいふスタジアム)

投てき、跳躍競技では今年9月に行われた東京2025世界陸上に出場した日本代表選手らが優勝を総なめする活躍を見せた。

女子円盤投では日本記録(60m72)保持者の郡菜々佳(28、サトウ食品新潟アルビレックスRC)が出場し、53m05で優勝。郡は1投目で51m31、2投目で52m05と徐々に記録を伸ばすと4投目で53m05をマークした。競技後、インタビューに応じた郡は「記録としてはダメダメだったんですけども、やりたいことをためした中で冬季練習の課題が見つかったので良かったと思います」と振り返った。

郡は昨年8月に日本人初の60m超えとなる、60m72(日本記録)をマーク。今月行われた東京2025世界陸上では、19年のドーハ大会以来3大会ぶり2回目の出場し、全体36位で予選敗退も日本人最高記録となる54m59をマークした。

女子三段跳では髙島真織子(26、九電工)が13m30(−0.2m)で制した。東京世界陸上では3回目で13m66(-0.3)をマークも予選落ち。今年8月のオールスターナイト陸上では日本歴代3位の13m94(+1.6m)で自己ベストを更新している。

髙島選手

競技後、髙島は「世界陸上から陸上界はすごい盛り上がりを見せているなと思います。今日もこれだけの方に集まっていただいて非常に嬉しいですし、これからも選手の一人として、陸上界を盛り上げていけたらと思います。引き続き応援よろしくお願いいたします」とメッセージを送った。

女子走高跳では髙橋渚(25、センコー)が1m85で優勝した。髙橋は1m76、1m79と1回でクリア。続く1m82は最後の3回目で成功させると1m85では再び1回で成功させた。競技を終え「世界陸上で自分らしい跳躍ができたので今回この試合で90cm狙ってきたんですけど、悔しい結果になってしまいました」と振り返った髙橋。東京世界陸上では1m88の22位タイ(Aグループ11位)で決勝進出は叶わずも初の大舞台で躍動した。

また、男子円盤投では湯上剛輝(32、トヨタ自動車)が58m87で優勝。湯上は今季日本新の64m48をマーク。東京世界陸上では56m40の全体37位で予選敗退も同種目、07年の大阪大会に出場した畑山茂雄以来、9大会ぶりに日本勢2人目の出場を果たした。

※写真は左から郡選手、髙島選手、髙橋選手

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