ことしの世界選手権は10月にインドネシアで開かれ、個人総合では一度は競技を離れたものの5月のNHK杯で10年ぶりの優勝を果たし、2017年以来となる個人総合に出場する杉原選手や18歳の岸里奈選手などが臨みます。

女子の日本代表は、世界選手権に向けて東京 北区のナショナルトレーニングセンターで強化合宿に入っていて、29日は試合形式で行う試技会の様子などが報道陣に公開されました。

このうち杉原選手は、9月6日の全日本シニアの直前に右足首を痛め、およそ1か月ぶりにすべての種目を通して行ったということで、2種目目の「ゆか」ではF難度の「後方伸身2回宙返り」で最後の着地が乱れて課題を残しました。

一方、3種目目の「跳馬」では、「ユルチェンコ1回半ひねり」を高さのある跳躍から着地をしっかり止めてこの種目トップとなる14.100をマークし手応えを感じている様子でした。

杉原選手は「コンディションや体調が万全ではない中で、大きなミスなく演技ができたことは自信になった。久しぶりの世界選手権の個人総合出場なので、ファンの皆さんにも自分の体操を楽しんでもらえるように頑張りたい」と意気込みを話していました。

このほか個人総合に出場する岸選手は、ことし6月に行われたインターハイの予選で右足の親指を骨折しましたが、得意の「ゆか」では難度の高い演技構成をこなすなど順調に回復している様子をうかがわせました。

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