メジャーリーグではワイルドカードシリーズが開幕、ア・リーグはレッドソックスが代打・吉田正尚(32)の逆転タイムリーで勝利、ワイルドカード3位のタイガースがエース・T.スクーバル(28)が8回途中1失点、14奪三振の好投で中地区優勝のガーディアンズを破り、初戦を制した。
ア・リーグでは中地区優勝のガーディアンズがワイルドカード3位のタイガースと対戦。タイガースの先発は今季13勝、最優秀防御率のT.スクーバル(28)が登板。メジャー史上最大15.5ゲーム差を逆転したチームは1対0とリードされた4回、2死一、二塁で6番・G.アリアス(25)が叩きつけたバッディングでピッチャーの後方へ、タイガース先発のスクーバルも好フィールディングでホームを狙った走者をタッチアウトにしたが、ガーディアンズベンチがすぐにチャレンジ、わずかに手が早くホームを触っていて、判定が覆り1対1の同点に追いついた。
しかし、タイガースは7回、1死一、三塁のチャンスを作ると8番・Z.マッキンストリー(30)にセーフティスクイズを決めて2対1と勝ち越した。1点をもらった先発・スクーバルはその裏、球数80球を過ぎても100マイル(161キロ)を連発、この回、3者連続三振の圧巻なピッチング。8回の先頭打者からも三振を奪い、5者連続三振。スクーバルは7回2/3を投げて1失点で14奪三振、エースが好投を見せた。
スクーバルを打ちあぐねていたガーディアンズは1対2と1点を追う9回、タイガース2人目、W.ベスト(30)から先頭の3番・J.ラミレス(33)がショートへの内野安打、さらに1塁への送球が逸れると、一気に三塁へ。本拠地は盛り上がりを見せたが、1死三塁の場面、ピッチャーゴロで3塁走者のラミレスが飛び出してしまいタッチアウト、最大のチャンスを生かせずにガーディアンズは敗戦、ワイルドカード3位のタイガースが投手戦を制した。
一方、ワイルドカード2位のヤンキースはワイルドカード3位のレッドソックスと対戦。いきなりライバル球団同士の対決でヤンキースの先発は19勝で最多勝のM.フリード(31)、レッドソックスは最多奪三振のG.クロシェット(26)とタイトル獲得同士の投げ合い。レッドソックス・吉田はベンチスタートとなった。
ヤンキースは1回、1死一塁で2番・A.ジャッジ(33)、本拠地はいきなりスタンディングオベーションで打席に送った。そのジャッジはレフト前ヒットでチャンスメークしたが、後続が続かず、無得点に終わった。
それでも2回、2死走者なしで7番・A.ボルピー(24)がライトスタンドへ先制のプレーオフ1号、ヤンキースが先制した。先発のフリードは4回、2死二、三塁とピンチを迎えたが、レッドソックスの7番・J.デュラン(29)をスイーパーで空振り三振、派手なガッツポーズを見せた。
フリードは7回途中、102球を投げて降板、ここまでフリードに抑えられていたレッドソックスはヤンキース2人目、L.ウィーバー(32)を攻め、1死二、三塁のチャンスを作って、ここで代打・吉田、途中出場も1球目のストレートをセンターに弾き返して逆転の2点タイムリー、プレーオフ初出場で1球目をフルスイングと大一番での強さを発揮した。
レッドソックス先発のクロシェットはボルピーに一発を浴びた後は好投、8回途中、キャリアハイとなる117球。しかも最後の打者には100マイル(161キロ)のストレートで見逃し三振、ア・リーグ奪三振王の実力を見せて、ヤンキース打線から11奪三振を奪った。
レッドソックスは8回途中からA.チャップマン(37)が古巣相手に登板、3対1と2点リードの9回、無死一塁で2番・ジャッジと対戦、100マイル(161キロ)をセンター前に弾き返してヒット。ヤンキースは9回裏、無死満塁のチャンスを作った。
ようやく盛り上がり始めたヤンキー・スタジアム、ここで打席には4番・G.スタントン(35)はスプリットに空振り三振、続くはJ.チザムJr(27)はライトフライ、2死となってT.グリシャム(28)を101マイル(163キロ)で空振り三振と無死満塁を無失点に抑えて、レッドソックスが逃げ切った。
写真は左から吉田正尚選手、T.スクーバル投手
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