4日から始まるプロバスケットボール、Bリーグの新シーズン。RBCは琉球ゴールデンキングス一筋、14年目を迎える岸本隆一選手にRBC単独インタビューを決行した。けがからの復活、そして3年ぶりのリーグ制覇へ。今季にかける思いを明かした。(文中敬称略)

今季でチーム在籍14年目を迎える、琉球ゴールデンキングス・岸本隆一。けがで終盤に戦列を離れた昨季から、個人としての復活とともに、チームとして3年ぶりのリーグ優勝を見据える。

14年目の開幕を控えるキングス・岸本隆一選手

――新シーズンがスタートするが

岸本 
個人的には割と万全かなと思っています。 ただ、どうしても(昨季の途中離脱で)期間が空いてるので、試合勘とかバスケ勘みたいなところは、試合をやりながら自分で取り戻していかなきゃいけない部分はあると思う。体調はすごくいいかなと思います。

昨季キングスは2年ぶりの西地区制覇を果たすも、その試合で岸本は左足を負傷。日本一を懸けたチャンピオンシップ(CS)でコートに立つことができなかった。

それから4か月半。先月行われた、プレシーズンマッチ「アイランドゲームズ」で久々に沖縄サントリアリーナのコートに立った岸本は大歓声で迎えられた。

岸本  やっぱり離れていた分、自分にとってどれだけ大切なものかというのを再認識できた。もう一回こういう舞台でプレーができることに対して、すごく楽しみはあります

けがは癒え、コンディションは万全

Bリーグで4年連続ファイナル進出を果たしているキングス。しかしここ2年は決勝で敗れ準優勝。今季は新たに日本代表候補にも選ばれている日本人ビッグマン、佐土原遼や、スピードのあるPG、小針幸也を獲得し、王座奪回に向け積極的な補強を断行。

選手層が一気に厚くなり、シーズン前から熾烈なチーム内競争が行われている。

岸本 レギュラーシーズンの試合に絡むために、まず勝ち取らなきゃいけないというところで、その意識は本当にすごく高い。今はチームがより良い状態を常にキープできるよう、良い判断をしたいと思ってます。

それが得点面なのか、周りを生かすことなのか、試合によっては順番が変わったり、自分が得点を取ることによって周りが生きるパターンもあると思いますし、逆もある。その辺の嗅覚というか、自分の経験値は強みだと思うので、しっかり生かして、チームに還元できたらいい。

今年はBリーグの創設から10年目となる節目のシーズン。来年秋には、より規模の大きくなる「Bプレミア」となるため、現行の「Bリーグ」は最後のシーズンになる。

「Bリーグ最後の年」は岸本にとっても集大成の年

「bjリーグ」時代からキングスでプレーし沖縄を背負い続けてきた岸本が、“集大成の1年” にかける思いは強い。

岸本 無我夢中でやってきた結果、今、こういう状況になってる。大きな目標で言えば「獲れるタイトルは全部獲りに行く」ということと、それに必要な過程をきちんと踏めるように、とにかくチームみんなで前進できるように。そういうシーズンにできたらいいと思っています」

開幕から一つひとつ積み上げた先の日本一へ。沖縄から、新たな挑戦が始まる。

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琉球ゴールデンキングス・Bリーグ開幕戦情報
VS 横浜Bコルセアーズ
10月4日・5日、沖縄サントリーアリーナにて

本記事の岸本隆一選手のインタビュー全編は「RBC News Link」の公式YouTubeでノーカット版を掲載します。

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