■MLB ナ・リーグ地区シリーズ第1戦 フィリーズ-ドジャース(日本時間5日、シチズンズ・バンク・パーク)
ドジャースの大谷翔平(31)が敵地で行われたフィリーズとの地区シリーズ第1戦に“1番・投手兼DH”で出場し、投手復帰後最長タイとなる6回89球を投げ、被安打3、奪三振9、四死球2、失点3(自責3)。自身初となるプレーオフ(PO)の登板も2回に適時二塁打と犠飛で3失点も、7回T.ヘルナンデス(32)が3ランを放ち逆転に成功、大谷は勝ち投手の権利を持って降板となった。
完全アウェイの中、大谷の立ち上がりは先頭のリーグ首位打者、T.ターナーを空振り三振、本塁打王のK.シュワーバーはライトへの大飛球も打ち取り2死を奪った。続くB.ハーパーを投ゴロに抑え三者凡退で初回を終えた。
しかし2回は四球と安打で無死一、二塁のピンチを背負うと6番・J.T.リアルミュートにフォーシームを捉えられ、打球はセンターへの適時三塁打に。2点の先制を許した。さらに1死三塁からH.ベーダーの左犠飛で0ー3とその差を広げられた。
3点を失った大谷だが、3回は1番・ターナーから始まる打線をカーブやスプリットの変化球を効果的に使いテンポよく三者凡退。4回で球数は50球を超えるも走者を出さず、無失点に抑えた。5回は死球、安打で2死一、二塁と走者を出したが、迎えた2番・シュワーバーをフルカウントからカーブで空振り三振を奪いガッツポーズを見せた。
ここまで無得点に倒れていた打線だが6回、フィリーズの先発・C.サンチェスに対し2死からF.フリーマン(36)が四球、T.エドマン(30)が右安打を放ち2死一、二塁の好機を作った。すると6番・E.ヘルナンデス(34)にレフトへの2点適時二塁打が飛び出し1点差に詰め寄った。
3回以降毎回奪三振の力投を続けた大谷。6回のマウンドにも上がると2つの三振を奪うなどこの回も追加点を与えなかった。1点を追う7回、無死一、二塁のチャンスで第4打席を迎えた大谷はフィリーズのM.ストロムに対し4打席連続の三振に倒れた。しかし続くT.ヘルナンデスに3ラン本塁打が飛び出し起死回生の逆転に成功した。
大谷は勝ち投手の権利を持って降板、7回から2人目・T.グラスノー(32)がマウンドに上がった。
大谷はレギュラーシーズンは14試合に登板し1勝1敗、防御率2.87。フィリーズ戦は9月17日にメジャー8年目で初対戦し、5回ノーヒットと完璧な内容だった。この日からリーグ東地区を制した強豪フィリーズとの対戦。先に3勝したチームが次のリーグチャンピオンシップシリーズ(LCS)に進出する。
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