J1リーグ悲願の初優勝を目指す京都サンガF.C.の曹貴裁監督が好調2位のチームを分析。川崎フロンターレ戦では1-1のドローに終わったが、その試合の“捉え方”について変化があった。「勝ち点2を落としたという気持ちのままで」と話す理由とは?
▼京都の曹貴裁監督が上位につける“秘訣”を分析
関西のサッカー情報を中心に扱うMBSのJリーグ応援番組『KICK OFF!KANSAI』で、MCを務める元日本代表DF加地亮さんが登場。残り5試合で優勝争いする2位京都サンガF.C.のクラブハウスを訪れ、徹底取材した。
J1リーグ第33節川崎フロンターレ戦は1-1のドローに終わり、勝ち点1を獲得。カメラの前に現れた曹貴裁監督は「勝ち点3を取らないといけないとほかのチームの結果も見て思っていたので、残念。一晩たって、今は勝ち点1が大きかったと済まさない方がいいと思っている」と心情を打ち明けた。
上位がそろって足踏みし、3位柏レイソル、5位サンフレッチェ広島が勝利。京都が勝ち点3を積んでいれば、結果的に首位鹿島と2差につけ、2試合あとの第35節には直接対決を迎えられた。代表ウィークによる中断に突入したなかで、指揮官は「勝ち点2を落としたという気持ちのままで中断に入る方が選手と共有できることもある。勝ち点1はシーズンを通して大事な勝ち点だけどホームだし勝ち点3を取らないといけなかった。その思いが強い」と猛省した。
加地さんは「意識の変化が良いですね」と反応。指揮官としては、さまざまな段階を踏んでチームがステップアップするために必要な“変化”だとした。
「今までは大きい勝ち点1と言っていた。でも選手もそれが良かったとは誰一人思っていない。追いついたとか川崎という力のあるチームに対してというのはあるけど、対策もされて乗り越えていかないといけないなか、最初の時間帯で相手に脅威を与えるプレーをしていかないと。我々も階段を上っていかないと」
開幕戦でセットだった前線3人のラファエル・エリアス選手、原大智選手、マルコ・トゥーリオ選手が特徴的とされてきた京都。だが、その3人が揃ったのは「6試合か7試合ぐらい」として「誰が出ても継続してやっていくなかで勝ち点が取れると1年間で証明できた。だからこそ怪我人を減らしてゲームに臨むのがより大事になっている。戦力が厚くなっただけに」と、誰が出ても体現できる“サンガのサッカー”を作り上げた。悲願の優勝まで信じて戦い続ける京都。首位の鹿島とは勝ち点5差で、ひたすら勝利を求め続ける。
(MBS「KICK OFF! KANSAI」日曜深夜0:50-1:20放送 2025年10月5日(日)収録より)
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