■MLB 地区シリーズ カブス4ー3ブルワーズ(日本時間9日、リグリー・フィールド)

ナ・リーグ地区シリーズ第3戦が9日(日本時間)に行われ、カブスは本拠地でブルワーズと対戦。鈴木誠也(31)は“4番・ライト”で出場、4打数1安打。チームは1番・M.ブッシュ(27)のメジャー史上初となる同一カード2本目の先頭打者アーチなどで逆転、投手陣が1点差を守り切りこのカード初勝利をあげた。

「2試合を落としてしまいましたけど、またホームに帰ってアドバンテージもあると思いますし、球場一体となって、諦めずみんなで戦っていければ、チームも上がってくる」と話していた鈴木。

敵地で連敗と土壇場の追い詰められたカブスは本拠地のリグリー・フィールドに戻っての一戦、1甲斐、先発のJ.タイヨン(33)が先頭のC.イェリッチ(33)にツーベースを打たれると、そこから1死満塁のピンチを招き、5番・S.フレリック(25)に犠牲フライを打たれて先制を許した。

カブスはその裏、1番・ブッシュがメジャー史上初となる同一シリーズ2本目の先頭打者ホームランですぐに同点に追いついた。さらにヒットと四球で無死一、二塁で鈴木の第1打席、カウント2-2と追い込まれながらも、シンカーをライト線へ、この打球にブルワーズのフレリックがスライディングキャッチの好プレー。

本拠地の大声援に後押しされて2死満塁で7番・P.クロウ=アームストロング(23)がライト前へ勝ち越しとなる2点タイムリー、続く8番・D.スワンソン(31)の打席でブルワーズバッテリーがワイルドピッチでこの回、4点を奪い、4対1とリードした。

勢いに乗るカブスは3回、先頭で迎えた鈴木の第2打席、ブルワーズ3人目、J.キンタナ(36)と対戦。カウント3-1から低めのシンカーをフルスイングすると、打球は左中間を破るツーベースでチャンスメイク。しかし、後続が続かず中押し点が奪えなかった。

チャンスを生かせなかったカブスは4回、立ち直っていた先発のタイヨンが1死から連打を浴びると、7番・J.バウアーズ(29)にタイムリーを浴びて4対2、1死一、三塁の場面で8番・B.ロックリッジ(28)はスクイズ、これを1塁手のブッシュが落ち着いてホームに送球しアウトにした。

5回には無死一塁で鈴木の第3打席、ブルワーズ4人目、G.アンダーソン(28)と対戦。フルカウントから高めのストレートに空振り三振、5番・I.ハップ(28)の打席で1塁走者のK.タッカー(28)が飛び出してしまい牽制でアウトと試合の流れを悪くしてしまった。

すると7回、カブス4人目、A.キトレッジ(35)が7番・バウアーズにプレーオフ1号のソロを浴びて4対3と1点差に詰め寄られた。その裏、1死一、二塁で鈴木の第4打席、マウンドにはブルワーズ6人目、C.パトリック(27)、カウント1-2と追い込まれてから、速いボールについていき2球ファウルで迎えた6球目、スラーブにタイミングを崩されてショートゴロ、鈴木は懸命に走ってダブルプレーは免れた。続くハップは三振に倒れて、この場面でも得点を奪えなかった。

あと一押し出来ないカブスに対し、ブルワーズは8回、先頭の2番・J.チューリオ(21)の打球は左中間へ、センターのクロウ=アームストロングが俊足を飛ばしてダイビングキャッチを試みたがグラブをかすめてわずかに届かず。無死二塁のピンチを招くと、カブス5人目、ベテランのC.シールバー(38)が3番・B.テュラング(25)を空振り三振。

2死満塁とピンチが続いたがB.ケラー(30)が前の打席でホームランを打っているバウアーズを空振り三振に打ち取り、リグリー・フィールドは大歓声に包まれた。

ホームの声援に後押しされて、カブスは1点差を守り切りこのシリーズ初勝利、1勝2敗と望みをつないだ。

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