ア・リーグの地区シリーズ第4戦が9日(日本時間)に行われて、ヤンキースは本拠地でブルージェイズと対戦して1点リードされた7回、エラーから2失点。痛恨のミスから失点を許してしまい地区シリーズ敗退となった。1勝2敗で迎えたタイガースは敵地でのマリナーズ戦で3点のビハインドを逆転して2勝2敗とし、勝負は最終戦へともつれ込んだ。
連敗で崖っぷちに追い込まれていたヤンキースは前日8日、3点ビハインドの4回、A.ジャッジ(33)が起死回生のレフトポール直撃の1号同点スリーランで追いつくと、5回にはJ.チザムJr(27)に1号勝ち越しアーチが飛び出して勝利して1勝2敗とした。
崖っぷちの状況は変わらない第4戦、ヤンキースの先発は今季7月にメジャーデビューしたばかりのC.シュリトラー(24)。3日、1勝1敗で迎えたワイルドカードシリーズ第3戦、負ければ終わりの一戦で先発し、8回無失点12奪三振の好投を見せたルーキー、再びチームがピンチの状況でマウンドを託された。
試合前には2009年ワールドシリーズMVPに輝いた松井秀喜氏が始球式に登場、ヤンキー・スタジアムは大歓声に包まれた。その中、1回、シュリトラーは1死二塁のピンチを招くと3番・V.ゲレーロJr(26)にライト線へのタイムリーツーべース、ゲレーロにはこのシリーズ9打点目をあげられて、先制を許してしまった。
それでも3回、先頭の9番・R.マクレーン(30)がライトスタンドへプレーオフ1号の同点ソロ、一気にヤンキー・スタジアムが湧きあがった。
1対1で迎えた5回、ヤンキースのシュリトラーが連打を浴びて、無死一、三塁のピンチを招くと、1番・G.スプリンガー(36)にセンターへ犠牲フライを打たれて、1対2と再びブルージェイズに先行された。
6回、1死走者なしで2番・A.ジャッジ(33)を迎えると、ブルージェイズベンチは申告敬遠、ヤンキー・スタジアムは大ブーイングとなった。このチャンスに3番・C.ベリンジャー(30)はレフトライナー、5番・J.チザムJr(27)はセカンドゴロと得点が奪えず、勝負に徹したブルージェイズベンチに軍配が上がった。
すると7回、ヤンキースは1死一塁での場面でセカンドゴロをチザムJrが併殺打を狙ったが、ボールから早めに目を切ってしまい痛恨のエラー、ヤンキースは2人目、D.ウィリアムズ(31)をマウンドへ送ったが、2死二、三塁から2番・N.ルークス(31)にセンター前への2点タイムリーを浴びて1対4、ミスから痛すぎる失点となった。
ヤンキースは7回、先頭打者が四球で出塁するも、7番・A.ウェルズ(26)がセンターフライ、8番・A.ボルピー(24)が空振り三振でヤンキー・スタジアムからはブーイングが起こった。その後、ヒットで2死一、二塁としたが、1番・グリシャムがショートファウルフライに倒れた。
8回には3人目、C.ドバル(28)が先頭打者にツーベースを打たれると、1死三塁で途中出場のM.ストロー(30)にライト前へタイムリー、痛すぎる失点をしてしまった。
その裏、先頭のジャッジは勝負してもらったが空振り三振、ヤンキースファンも頭を抱えた。それでも2死満塁のチャンスを作り、7番・ウェルズが1球目をレフトフライ、本拠地ファンからはため息が漏れた。
土壇場に追い込まれたヤンキースは9回、先頭の代打・J.ドミンゲス(22)がツーベースで出塁するも、走者が貯められず2死三塁で2番・ジャッジ、レフトフェンス直撃のヒットで1点を返したが、3番・ベリンジャーが三振に倒れてゲームセット。
ヤンキースはミスから失点し、地区シリーズ敗退。ブルージェイズは2016年以来、9年ぶりのリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。
前日8日、本拠地でマリナーズに敗戦し、王手をかけられたタイガースは3点をリードされた5回、1死一塁で7番・D.ディングラー(27)がタイムリーツーベース、打線が繋がり、3連続タイムリーで3対3の同点に追いついた。
6回には4番・R.グリーン(25)がプレーオフ1号となる勝ち越しホームラン、さらには9番・J.バイエズ(32)にもツーランホームランが飛び出し、この回2本のホームランなどで4得点、7対3とリードした。
タイガースは本拠地の大声援で3点のビハインドを逆転し、2勝2敗とし、勝負は最終戦へともつれ込んだ。
【ア・リーグ地区シリーズ】※3勝先取
■ヤンキース(1勝3敗)2ー5 ブルージェイズ(3勝1敗)
■タイガース(2勝2敗)9ー3マリナーズ(2勝2敗)
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