関西高校(岡山市)の野球部員だった兵庫県の男性(17)が16日、当時2年生の複数の部員からいじめを受けたと記者会見した。自主退学したが、兵庫県弁護士会紛争解決センターを通じて加害部員や学校と和解したとしている。学校は取材に「和解内容はコメントできない。加害生徒には適正に対応した」と説明した。
男性の代理人弁護士によると、男性は昨年4月に入学し、寮に入った。5月ごろから2年生の寮の部屋で「死ね、消えろ」などの暴言を受け、8月には空気入れの先端部を肛門(こうもん)に挿入されて空気を入れられた、などと主張している。昨年9月に自宅に戻り、10月に適応障害と診断され、11月に自主退学したという。
男性側は自宅に戻った直後に学校へ調査を求めた。加害部員は学校側の調査で「(空気入れは男性が)自らやった」などと主張したという。男性側は11月に加害部員から謝罪の手紙を受け取ったが、今年2月に加害部員や学校側に謝罪や損害賠償などを求める通知を送り、9月に和解したという。男性は現在、通信制の高校に通う。「スポーツに挑戦する人に同じ思いをしてほしくない」と述べた。
岡山県高野連によると、昨年12月に学校から報告があり、日本高野連にも報告した。男性の弁護士によると、一部の加害部員は1カ月の対外試合出場停止となったという。
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